沖縄の仏壇 照屋漆器店 ── 時は変われど、変わらぬ想い
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沖縄の大切な年中行事の一つであるお盆に向けて、沖縄では旧暦の7月7日からお墓やお仏壇の掃除が始まります。
沖縄仏壇は、普段はお花やお茶以外のものには一切触らず、そのままの状態にしています。
これは沖縄では、お仏壇の中にあるものは触れてはいけないと考えられている理由からです。
そのため、掃除を行なう旧暦の7月7日は一年の中で重要な日と考えられています。
位牌や仏具など、お仏壇の中にあるものすべてを取り出します。金具はさびやすいので、できるだけ手で触れないよう注しましょう。
埃を払って、ガーゼや木綿の布などの柔らかい素材のもので乾拭きします。
汚れが目立つ場合は専用の細かなクロスで拭いてください。
位牌は、毛筆などのやわらかい筆で優しく埃を払います。
位牌の堆錦・螺鈿の部分は剥がれやすいため、注意が必要です。
香炉に残った線香の灰やろうそくもきれいに取り除きましょう。
ふるいにかける場合は燃え残ったお線香を取り除き、空気を含ませる効果があります。
(お線香の燃え残りが改善されます)
あるいは、新しい灰に交換しましょう。
花器やお茶碗などもお水できれいに洗い流します。
真鍮製のお仏具等で、細かい模様が入っているものは洗浄剤で30秒程つけて洗い流し、乾拭きすれば新品同様になります。
表面に凹凸のないものは研磨剤を適量とり、布でよく擦ります。
※一部の商品(塗物等)には使用できない事がありますので、詳しくは照屋漆器店へご相談下さい。
お仏壇・仏具・位牌すべての掃除が終わったら、お仏壇にものを戻して、お盆のために準備されたお供え物を供えます。
旧暦の7月7日は、沖縄のお盆の前の特別な時期なので、お仏壇を掃除するだけでなくお墓も掃除をします。
雑巾やスポンジなどを使ってお墓をキレイに磨いたら、周りに生えた雑草を抜きます。
お墓の掃除が終わったら、最後にお花を供え線香をたてます。
7月7日はお盆前の年に一度の大切な日と定められているため、先祖を敬い供養するためにも早朝からしっかり取り組む家族も多く見られます。
お仏壇、お仏具、お位牌、お墓の掃除が終わったら、旧暦の7月13日から3日間にかけて行なわれる沖縄のお盆です。
先祖供養の沖縄では大変重要にされている法要の一つなので、ご先祖様を敬い、日頃の感謝を伝えて子孫繁栄を願いましょう。