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沖縄のお仏壇を安置する場所は?気になる豆知識

沖縄のお仏壇を安置する場所は?気になる豆知識

沖縄仏壇とは?

お仏壇とは、一般家屋の中に常設された礼拝する場所です。

本土では本尊をご安置することに重点をおくので「小さな寺院として」の役割が強くなります。

沖縄では、ご先祖様を大切にし、お位牌を大事にする民俗信仰ですので「先祖供養」に重きをおきます。

どちらも、お仏壇をお祀りする上での重要な目的となります。

沖縄仏壇の種類とは?

沖縄には、沖縄仏壇、唐木仏壇、モダン仏壇の3種類があります。

沖縄仏壇

沖縄仏壇とは、湿気や白蟻に強いチャーギ材(戌槇)を使用したお仏壇で、琉球王朝時代から高級仏壇として重宝されてきたお仏壇です。

チャーギ材とは一級の建築材で、褐色を帯びた黄色から暗褐色の木材を沖縄の熟練された職人の匠が、丁寧に美しく仕上げています。

生活スタイルやインテリアが変わってきた現在でも、沖縄仏壇は沖縄の先祖崇拝に欠かせないお仏壇として好まれている代表的なお仏壇と言えます。

チャーギ材以外にも、メープル、桐、アルダー、白松といった木材の沖縄仏壇も揃えおり、特別なオーダーも引き受けているので、一生に一度かもしれないお仏壇作りはぜひご相談ください。

唐木仏壇

唐木仏壇とは、木の色や木目を生かしたお仏壇のことです。

「唐木」という言葉は、元来は輸入銘木の総称で、私たちの先祖は遠い国から長い時間をかけてやってきたこの色鮮やかな唐木を大切にし、価値の非常に高いものとして扱ってきました。

輸入銘木とは、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)といった銘木を指し、木そのものに鮮やかな色がついているのが特徴です。

紫檀は三大唐木のひとつとして知られています。

モダン仏壇

沖縄の昔ながら沖縄仏壇や唐木仏壇から、今の日本人の生活スタイルに合わせたお仏壇がモダン仏壇と呼ばれるお仏壇です。

昔と違って仏間を置くスペースがなくなってきたり、リビングルームのインテリアにお仏壇が合わなくなってきたりしてきたため、時代の変化に合わせたデザインのお仏壇となります。

使われる材料も、ウォールナット、メープル、タモ等で多岐にわたります。

旧来の考え方にとらわれず、生活の洋式化に合わせてこのモダン仏壇を取り入れる方も増えており、このお仏壇に合う仏具も増えてきました。

フローリングのリビングルームに馴染むようなお仏壇をお探しの方は、このようなモダン仏壇を検討されても良いかと思います。

照屋漆器店の仏壇紹介

当店は、沖縄仏壇、唐木仏壇、モダン仏壇の3種類全てを揃えております。

お仏壇の安置する場所について

沖縄では、基本的に南か東の方角に向けて仏壇を安置した方がいいといわれています。

ですが地域によってはいろいろと異なりますが、いわれがあると思われる説を御参考までに揚げます。

南向きの説

中国から伝わった考え方で、昔から高貴な方は南向きにお座りになります。

そのため、お仏壇も部屋の北側に、南向きに安置します。 

東向きの説

仏様のおすわす西方極楽浄土の方角を向いて拝む意味で、お仏壇を東向きに安置して西を向いて拝むようにします。 

本山説

お仏壇の前で、合掌して拝む方向にその家の方向にその家の宗派の本山があるように安置します。

昔からこのような謂れがありますが、要は「先祖を祀る、思いやる心」が大切です。