沖縄の仏壇 照屋漆器店 ── 時は変われど、変わらぬ想い
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沖縄のご葬儀は、火葬のあとに行なわれるのが一般的で、本土の火葬をしてから葬儀の流れと反対となります。
他にも沖縄ならではの風習や、家や地域によっても違いが見られますが、故人を偲ぶということは同じです。
救急車を呼ぶ場合は、慌てないことが最も大切です。電話が繋がったら、病人の年齢、状態、住所、電話番号など質問に落ち着いて答えて、救急車のサイレンが聞こえてきたら近くまで出迎えます。
医師から「危篤」との診断を受けた時、ご家族やご親族の方々にはなるべく早急に連絡をします。
医師からの話の内容は、必要であればメモをしながら聞き、またご家族やご親族の方々との会話で、来る時間や日にちなどもメモをしながら話すと良いかもしれません。
電話等が深夜の場合は「夜分遅くに申し訳ございません」のひと言を添えましょう。
自宅で亡くなった場合で主治医がいる場合は、主治医を呼んで「死亡診断書」を書いていただきます。
主治医がいない場合には、救急車を呼んで救急病院へ移送となり、この場合、遺体の検死を行なうため「死亡診断書」ではなく「死亡検案書」を発行してもらいます。
故人が亡くなると、まずはご遺体のお清め(アミチュージ)から行ないます。
体をきれいに洗ったり、拭いたりしてから、脱脂綿を耳や鼻、口などに詰めて、終わったら死装束(グソージン)または生前本人が着たい服の希望があればそれを着させるのが流れとなります。
作業が辛い遺族の方々の代わりに病院や葬儀社のスタッフが行なうこともあるので相談してみましょう。
葬儀社に連絡する前に、喪主を決定します。
喪主とは、一般的に故人と最も縁の深い人が務めます。遺族の代表または故人の代わりに挨拶を受ける立場となります。
葬儀社には、通夜から納骨までの進行をすべて任せることになります。日程や場所、金額などの規模を見ながら信頼できる葬儀社を決定します。
ご遺体のお清めが終わると、ご遺体を安置します。
病院の霊安室ではあくまで一時的という形になるので、葬儀社が決まっていれば自宅へ移送します。
自宅に安置してから通夜までは、ご遺体の安置や枕飾りも葬儀社が必要なものを準備してくれることが多いので確認してみましょう。
故人に持たせたい物(副葬品)があれば事前に準備しておき、棺に入れることができます。ただし、眼鏡や時計といった貴金属類や不燃物などは入れることができないので注意してください。その他、故人の希望で入れて欲しいものなどがあれば一緒に入れてください。
通常、お通夜は亡くなった日の夜に行います。
仮通夜と本通夜の違いは、特に細かい取決めはなく、火葬までに2日またがる場合、亡くなった当日の夜を「仮通夜」、その翌日の夜を「本通夜」と言います。
火葬場や斎場が予約で混んでいる時や、友引を挟む時など、お亡くなりになった時間から24時間以上経たないと火葬できない場合は2日にまたがるため、「仮通夜」「本通夜」となります。
沖縄では、弔問客に食事や飲み物を供し故人を偲ぶ「通夜振舞い」はなく、お通夜は故人の悲しみに向き合う場となるので長居は無用です。
喪服ではなく、派手な色を避けた地味な平服で伺います。喪服は死ぬのを待っていたと連想されるので必ず避けましょう。
沖縄では、基本的にはお通夜には香典を持参しません。
葬式や告別式に出席できないなど、何らかの事情がある場合は持参することもあります。
ご遺体を納めた棺を霊柩車(寝台車)に乗せて火葬場に向けて運びます。
火葬のあとの箸渡しも沖縄は少し違い、骨は全て骨壺に入れる風習があります。
先祖崇拝の沖縄らしい風習で、そのため骨壺は本土より大きいのも特徴です。
「箸渡し」とは、火葬のあと骨壺へ骨上げ(こつあげ)をする儀式で、喪主を筆頭に、故人と最も近い近親者2人合計3人で行います。
亡くなった人と最後のお別れ。
野辺送りとは、納骨の際にお墓まで見送るおくやみの儀式のことです。通称「葬式行列」とも呼ばれますが、最近は交通事情やお墓の場所の事情によって少なくなってきました。
墓の正面に向かって右側が上位、三段の一番上が上位となります。
納骨は墓の正面に向かって一番下の段の一番左に骨壷を安置します。
また、墓口から出るときは、必ず後ろ向きで出ます。御先祖様を大切にする沖縄らしい風習です。