お役立ちコラム

みーぼん(初盆)はいつ?沖縄で初めて迎える旧盆の行い方

年中行事が多い沖縄で、一大行事と言われる旧盆。

家族が亡くなってから、初めて迎える旧盆は、何をすればよいのかわからないという場合もありますよね。故人にとっても初めてのお盆であるのため、安心して帰ってきてもらえるように、手厚く迎えたいもの。

いざとなったときにあわててしまわないように、日ごろから確認しておくと安心ですね。

沖縄で迎えるみーぼん(初盆)とは

故人が亡くなって、忌中(四十九日)を終え、初めて迎える旧盆のことを沖縄では「みーぼん(初盆)」といいます。

亡くなってから四十九日が経たないうちに旧盆を迎える場合は、その年の旧盆行事は控えます。これは本土でも同じで、故人がまだ成仏していない四十九日の間は、本土でも初盆は行いません。

しかし、ごく一部の家庭では、四十九日を過ぎていなくても、旧盆を行います。

これは浄土真宗の考え方によるものです。浄土真宗には「往生即成仏(おうじょうそくじょうぶつ)」という考えがあります。

「阿弥陀如来」によって、どんな人でも亡くなったあと、すぐに極楽浄土に連れて行ってくれるという考えがあるのです。

沖縄では、忌中(四十九日)の間は、故人の魂があの世とこの世の間を行き交い彷徨うとされ、毎週ナンカスーコー(週忌焼香)で、故人の魂が無事に極楽浄土へ辿り着けるように追善供養をします。

檀家制度が根付いている本土では、お坊さんを呼び、たくさんの親戚が集まった中で法要を行う場合が多いです。

しかし、「死は穢れ」とされきた沖縄での初盆は、身内のみが集まり静かに行っていました。

近年では、移住者が増えたり本土のならわしを取り入れて変わってきた習慣により、お坊さんに法要を頼む家庭も増えてきました。

みーぼん(初盆)で法要を頼む方法

本土のように檀家制度のない沖縄では、法要を頼む場合、自分で探さなければいけません。法要は、主に以下の3つの方法で頼むことができます。

①近所の寺院へ依頼する

近くの寺院へ直接相談をします。お願いした場合は、お布施を包みます。お布施の金額は1回につき3万円〜5万円程度です。

【お布施の包み方】

  • 1.厚手の白い封筒を用意
  • 2.表書きは「御布施」
  • 3.封を開けた時に、お札の顔がみえるように入れる
②葬祭専門業者へ依頼する

専門業者へ相談することで、スムーズに手配が進みやすいですよ。

③ネットで出張僧侶サービスに相談する

単発で法要をしに来てくれる、お坊さんのサービスです。

ネットで調べてみると、数多くのサービス業社がでてきます。相場は1回につき、3万円〜5万円程度。

自分の希望に合わせてプランを選ぶことができるサイトもあり、便利です。

沖縄のみーぼん(初盆)の過ごし方

旧盆は3日間ありますが、みーぼん(初盆)も同じように過ごします。

  • ウンケー:
    線香を焚いて故人をお迎えする
    白ご飯、汁物、酢の物を供える
  • ナカヌヒ:
    1日3食とおやつ、果物をお供えする
  • ウークイ:
    重箱料理、お菓子、果物をお供えする
    線香を焚いて、故人をお見送りする

家庭によっては、ウークイの重箱料理をお供えするだけのところがあります。

準備に忙しいイメージの旧盆ですが、みーぼん(初盆)では、旧盆のように賑やかに過ごすのではなく、家族でゆっくりと過ごします。

旧盆でお供えするジューシーは、お祝いものにあたるため、代わりに白いご飯をお供えします。

沖縄のみーぼん(初盆)のお供物

沖縄の旧盆は慶事とされ、重箱料理やお菓子はカラフルなものをお供えしますが、みーぼん(初盆)は弔事とされ、白いものや地味な色のものを用意します。

お仏壇に複数の故人が入っている場合は、 初盆の方に合わせてお供物を用意しましょう。

みーぼん(初盆)でお供えをする重箱料理は、お皿に移して盛ります。

お皿に盛るの?と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、重箱は持ち運びをするためのものであり、旧盆のウサンデー(お供えしていたものを下げていただくこと)は、家で食べるため、お皿に盛るのがよいです。

みーぼん(初盆)と旧盆では、重箱料理の中身が少し変わります。

【みーぼん(初盆)と旧盆の重箱料理の違い】

みーぼん(初盆)

  • 白いかまぼこ
  • かえし昆布
  • 大根
  • 三枚肉(皮を上にして盛る)
  • 白いお餅

旧盆

  • 紅白のかまぼこ
  • 結び昆布
  • ターンム
  • 三枚肉(皮を下にして盛る)
  • あん餅や色餅

みーぼん(初盆)で三枚肉の皮を上に向けるのは、

亡くなった人に対して、肉を見せるのは良くないという理由からです。

ナカビに素麺をお供えする場合は、色付きの麺は避けて、白色かグレーの麺で仕上げましょう。

重箱料理の他には、お菓子は白いものを用意し、お餅は白い餅を3個から5個用意します。果物はバナナ5本、みかん3個、りんご1個。それぞれを2皿に分けてお供えします。

お仏壇への飾り付けには「おもてなし」としてちょうちんを飾ります。

お盆の3日間の間は、就寝時以外は線香を絶やさないようにし、ろうそくは絶やさず灯しておくようにします。

ろうそくを灯しておく理由は、故人の霊が帰ってくる時に、明るくてみやすくするためです。

みーぼん(初盆)での訪問は?

初めてお盆を迎える家庭では、できるだけ他の家庭への訪問はしません。どうしても訪問する必要がある場合は、みーぼん(初盆)の時期をはずして行いましょう。

また、自分の身内が亡くなった場合は、訪問は控えます。身内とは二親等以内の、兄弟や祖父母、孫までのことをさします。

二親等以上の関係性の方が訪れると、お客さんとしてもてなさなければならないため、よく思わない方もおられます。時期をずらして行く方が、トラブル回避のために安心です。

また、沖縄ではナカビにお中元を届ける風習がありますが、お中元はお祝いの意味があるので、初盆の場合はお中元を渡しません。代わりに香典を持っていき、線香をあげるのがよいです。(香典の相場は2〜3,000円)

七夕のお墓掃除は行う?

亡くなってから四十九日を過ぎている場合は、七夕にお墓掃除をします。お墓を掃除してきれいにしたのち、「これからみーぼん(初盆)を迎えるので家族だけで過ごします」などと報告し、お迎えの準備をしておきます。

故人にとって初めてこの世へ帰ってくる特別な行事のみーぼん(初盆)。

残された家族は、大切な人が亡くなって、気持ちが滅入ってしまうこともあります。その時になって、どうすれば良いか悩まないように、日頃から確認しておきたいものです。

 旧盆との、こまかな違いにとまどい、考えながら進めてしまうことがあるかもしれませんが、大切なのは故人を思う気持ち。やり方にとらわれすぎず、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えていきたいですね。

照屋漆器では、各種仏具を取り揃えております。みーぼん(初盆)に関するご質問や困りごとなど、気になることがございましたら、ぜひお気軽にスタッフまでお問い合わせください。