沖縄の仏壇 照屋漆器店 ── 時は変われど、変わらぬ想い
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- 営業時間 10:00~18:00
本来、信仰に基づいて始まったお仏壇ですが、今日のお仏壇は宗教的な祭壇というよりも、「亡き家族の象徴」としての意味合いが強く沖縄では特に顕著です。
お仏壇を通してご先祖への敬意と感謝を象徴するものともいえます。
沖縄では、仏壇は御先祖様を祀る本土でいわれる「位牌棚」が主な役割です。
沖縄の先祖崇拝では、御先祖様に沢山のお供え物をするため、仏壇の幅が大きくスペースにお供え物を置けるようにしています。
本土では、寺院にあるお仏壇(内陣)を小型にして、厨子と一体化し家の中での寺院の役割を果たしますので、お仏壇とは家の中のお寺のような存在です。
本土の仏壇は造作が複雑になっており、お寺の中(内陣)を表現しています。 彫刻や文様蒔絵は、経典や高祖のエピソードが表現されています。
お仏壇に手を合わせることは、ご先祖への 感謝の気持ちを次世代に教える ことにつながります。
また人間の死を考えるきっかけでもあり、核家族化が進んでいく中、寝食をともにした家族の死を体験する機会は少なくなっています。
そのような環境で育った子供たちは人間の命をどのようにとらえていくのか考える空間が必要です。
感謝の気持ちを表し、死を考えるきっかけをつくる 、それが現代における、仏壇の重要な役割なのです。