沖縄の仏壇 照屋漆器店 ── 時は変われど、変わらぬ想い
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お仏壇を納品時によく相談されます。
今日の住宅事情を考えますと、やむを得ないことであり、特に支障のあることではありません。
ご法事の参拝者がお参りしやすいようにお仏壇の向きを変えたり、他の広い部屋に一時的に移したりすることはやむを得ないことだと言えましょう。
ただし、お仏壇は一般の家具とは異なり日常生活の中心ですから、ことさらに丁寧に扱うのはもちろんのこと、お仏壇を移動するということは、当然にご本尊、ご位牌を移動することになりますから、移動の前後には、最低限合掌礼拝して移動するようにします。
お寺では、ご本尊の移動の都度に遷座法要を行うくらいですから、よくよく心得て移動してください。
沖縄では、基本的に東か南の方角に向けて仏壇を安置した方がいいといわれています。
ですが地域によってはいろいろと異なり、いわれがあると思われる説をご参考までに掲げます。
中国から伝わった考え方で、昔から高貴な方は南向きにお座りになります。お仏壇も部屋の北側に、南向きに安置します。
仏様のおすわす西方極楽浄土の方角を向いて拝む意味で東向きに安置して西を向いて拝むようにします。
お仏壇の前で、合掌して拝む方向にその家の方向にその家の宗派の本山があるように安置します。
昔からこのようないわれがありますが、要は先祖を祀る、思いやる心が大切です。
お仏壇を安置する場所について、沖縄では昔、一番座の床の間、二番座の仏間として、神様、仏様を祀ってきました。
本来ならば専用の仏間があるのが理想ですが、今日の住宅事情を考えますとマンション、アパートではそうはいきません。
ですから、仏間がない場合、リビングや茶の間といった家族がいつも集まる場所、その近くが適しています。
毎日、手を合わせ家族の加護を祈願することができやすくなります。
気をつける点としては、気の変形を避けるため直射日光が当たるところやトイレや台所などの水まわり、湿気の多い場所は避けます。
また階段の下はご本尊やご先祖を踏むという意味合いから好まれません。
珠数はヒスイやメノウといった貴石類や黒檀や紫檀といった木珠を紐で連ねて房をつけたもので、お仏壇の前に座る時、お寺参りする時、お葬式の必需品です。
例えば南無阿弥陀仏とか南無妙法蓮華経と唱える時に珠数の珠を繰れば何回数えたかということが分かります。
正式な珠数は百八珠で作られています。
百八といえば人間の煩悩の数。つまり珠数は人間の煩悩になぞえられ、それを消滅させるものなのです。
珠数は数珠とも書き、念珠とも呼ばれるものですが、ここでは珠数という書き方で統一します。
数珠という書き方は数えることに重点が置かれたもので、念珠という呼び名はそれを持つ人が念を入れるから、という説明がされています。
厳選された材料を使用し、しっかりと仕立てられた珠数は一生お使いいただけるものです。また、お子様やお孫様にも伝えてゆけるものです。
ですから、なるべく良い製品をお買い求めください。
香は古くから人の生活を豊かにしてきました。
仏教では仏に香をささげることを重要なこととして考え、このささげる行いを供養といいます。
香・花・灯は仏前供養の基本であり、仏壇には必ず香炉が供えられ、そこで線香等が焚かれます。
「香を聞くを以って拂拭と為す」と説く教典もあり、香は仏や亡くなった人々の食べ物として考えられています。
お香は心身を清め、香り(香煙)は隅々まで行き渡り空間を清めます。
また、様々な香りを味わうという楽しみを教えてくれます。
縁を棒で打ち鳴らして用います。
「鈴台」と呼ばれる台の上に「鈴布団」と呼ばれる中敷きを置き、その上に「鈴」を乗せます。
勤行の際に、経典などの読誦の開始・区切り・終了の合図として、また、合掌を解く合図としても打ちます。
鈴を打つことで、精神の統一を図りその場の邪気をはらいます。